
Linuxの起動時の流れとして、電源を入れるとBIOSが起動します。その後起動デバイスに書き込まれたブートローダーを読みだしブートローダに制御を移します。ブートローダは起動デバイス上からカーネルをメモリ上へ読み込みます。
カーネルは仮のルートファイルシステムの初期RAMディスクをマウントします。その後最初のプロセスであるinitかsystemdを実行します。
簡単な流れとしては、電源を入れる→BIOS→ブートローダー→カーネル→ルートファイルシステムマウント→最初のプロセス実行
という流れとなります。以下からはこの一連の流れで特に覚えておくべき単語を紹介します。
BIOS
BIOSは電源を入れて最初に起動するプログラムのことで、実はBasic Input Output Systemを略してBIOSと呼ばれています。
機能としてはハードウェアなどの制御をする機能を持っています。簡単に言うとPCが起動する前の下準備をするシステムですね。
あまり操作することはありませんが操作方法としては、メーカーのロゴなどが表示されている間に、「F2」を押すとBIOS設定画面になります。
カーネル
カーネルとはOSの核となるような存在で役割としてはハードウェアとソフトウェアの連携をするための機能を持っています。
起動時には仮のルートファイルシステムのマウントやデバイス・ドライバの初期化などを行っています。
ルートファイルシステム
「/」(ルートディレクトリ)にマウントされるファイルシステムのことです。「/」は階層の一番最初で最上位のディレクトリとなります。
こちらの記事のファイル、ディレクトリの章でLinuxのディレクトリなどについて説明しているのでよかったらご覧ください。
init
initは電源を入れて最初に立ち上がるプロセスで最初に説明した「電源を入れる→BIOS→ブートローダー→カーネル→ルートファイルシステムマウント→最初のプロセス実行」
の中の「最初のプロセス実行」の部分に当たります。機能としてはプロセスを起動するプロセスでプロセスIDは必ず1になります。